大口投資家が仕掛ける“ダマシ”の正体

今回のテーマは、「大口投資家が仕掛ける“ダマシ”の正体」です。

損切りした直後に急騰する——あの“悔しい瞬間”には、実は市場の構造的な理由があります。

今回は、大口投資家がどうやって注文を確保し、なぜ個人の損切りが巻き込まれるのかを解説します。

「だまし」に見える動きの正体を理解すれば、無駄な損切りを減らし、冷静な判断ができるようになります。
最後まで見ることで、チャートの裏側で起きている“流れの読み方”が身につきます。

Contents

大口投資家が使う「注文確保」の裏技

大口投資家は、ただ闇雲に売買しているわけではありません。
彼らは“流動性”を確保するために、特定の価格帯を狙って注文を仕掛けます。

個人投資家との行動の違いを理解することで、「なぜその価格で動くのか」が見えてきます。
ここでは、注文の集中ポイント大口の思考を整理していきましょう。

個人投資家はチャートの「形」やサインを待ってエントリーする傾向がある(移動平均線やパターン確認など)。

個人投資家はパターンを待つ

私たち個人は「5MAと20MAのゴールデンクロス」
https://gyazo.com/63c4e3f85cd1a850e5ac8f9efa575e9e

「三角持ち合いブレイク」
https://gyazo.com/aad20c00bfd28c4c4e29cfcf0ad6d110

「ダブルボトム完成」
https://gyazo.com/195cddd46a8087a14250d4554b67ba29

などのパターンを待ちます。

どんな形か?

移動平均線が綺麗に並ぶ、サポートラインで2回跳ね返る、高値ブレイク後の押し目など、テクニカル本に載っている「確認できる形」です。

なぜ好むのか?

確認してから入れば安全だと思うからです。でも実は、みんなが同じパターンで入るから、そこが大口の「狩り場」になりやすいんです。

大口投資家は確認を待たず、「注文が通りやすい水準(流動性の多い価格)」に狙いを定めて仕掛ける。

大口は流動性の多い場所を狙う。

大口投資家は移動平均線やパターンを待ちません。彼らが見ているのは「注文が大量に溜まっている価格帯」です。多くの個人が損切り注文や利確注文を置いている水準を狙います。

なぜそこを狙うのか?

大量の資金を一気に動かすには、注文がたくさん待機している場所でないと約定できないからです。彼らにとって、私たちの注文は「燃料」なんです。確認を待たず、流動性がある場所に先回りして仕掛けます。

大量の資金を動かすため、あらかじめ“注文がぶつかる場所”を探す(=流動性ハンティング)。

流動性ハンティングの恐怖

大口は「ここに個人の損切り注文が大量に溜まっている」と分かっています。

例えば直近安値の少し下。そこまで価格を落として、溜まっている注文を全部刈り取ります。
https://gyazo.com/5d5d6671f6223eb0cee4660325d02ee2

株でも起こりますが、ドル円などの為替なんかでもよく起こります。

なぜそうするのか?

大量注文を通すには、反対側の注文(個人の損切り)が必要だからです。

あなたの損切りが、彼らの利益の元になっています。初心者時代は私も刈られました。

この仕組みを知らないと、永遠にカモです。

一時的に逆方向へ動く“フェイクブレイク”を利用して注文を通すケースがある(合法的な戦略の一例)。

フェイクブレイクの罠

高値を1回ブレイクして「よし、上昇だ!」と個人が飛びつく。

でも直後に急落。

これがフェイクブレイク(騙し)です。

大口が一時的に価格を上げて、個人を誘い込んでから逆方向へ動かします。
https://gyazo.com/9a7802d4e9ac996caea9a2b7c58ec99f

なぜこうなるのか?

ブレイク時に個人の買い注文が集中するから、大口はそこで大量に売り抜けられるんです。合法的な戦略ですが、知らない個人は高値掴みさせられます。

安全のために、個人投資家は「直近の極端な値動き付近では新規注文を避ける」意識を持つことが重要。

安全策:極端な値動き付近は避ける。

直近の高値・安値付近、大きなローソク足の近くでは絶対に新規エントリーしません。そこは大口の「狩り場」だからです。

https://gyazo.com/d2c921d360953b8616a6dffcb26d9e0c

なぜ避けるべきか?

そこには個人の損切り・利確注文が大量に溜まっています。大口はそこを必ず狙ってきます。私もここは意識します。

これで理不尽な損切りが減らせます。極端な場所では何もしない。これが最強の防御策です。


【具体的なエピソード】
投資3年目時代の話です。

上昇トレンド中の銘柄を資金の30%で保有していました。
エントリー翌日、突然-3%の逆行。含み損が膨らんで、心臓がバクバクしていました。
初心者時代の私なら、ここで狼狽売りしていたでしょう。

でも、MAの並び順は下から
100MA、60MA、20MA、5MAで5MAのみ一瞬下落していました。
5MA以外のMAは右上向き。トレンドは崩れていない。

だから、何もしませんでした。ただ、画面を閉じて待ったんです。

2日後、株価は元に戻り、さらに上昇。最終的に+9%で利確しました。

あの逆行は「振り落とし」だったんです。大口が個人投資家を揺さぶって、安値で買い集める。よくある手口でした。


これは出来高の少ない銘柄で良く起こります。
もしあなたが出来高のしくない銘柄で売買をするならこのことを理解してく必要があります。

出来高が50万株以上の銘柄にはこれは起こりにくいです。
相場は何度も感情を揺さぶってくるので、あなたが本当にルールを信じているか、試されていると思ってください。そこで動じなければ、利益はあなたのものになります。

大口は意図的に“注文が集まる価格帯”を狙います
その構造を理解しておくほど、見かけの「だまし」に冷静に対応できるようになります。

なぜあなたの損切りは“狩られる”のか?

損切りを入れた途端に反発する——この経験には必ず理由があります。
大口が狙うのは“個人”ではなく、“ストップロスが集中する価格帯”です。
ここでは、価格が一瞬崩れてから急反発する“だまし”のメカニズムを整理していきましょう。

個人の損切り注文は、直近安値や高値のすぐ外側に集中する傾向がある。

個人の損切りは同じ場所に集中する。

私たち個人は、直近安値の「すぐ下」や直近高値の「すぐ上」に損切り注文を置きます。
https://gyazo.com/606302ee935e9c1da0f63a0ba7dd8146

なぜ集中するのか?

テクニカル本に「直近安値を割ったら損切り」と書いてあるからです。みんなが同じ本を読み、同じ場所に注文を置く。結果、その価格帯に損切り注文が大量に溜まります。

大口投資家はその価格帯で「逆側の注文」を成立させるため、意図的に動かすことがある。

大口は逆側の注文を成立させるため狙う。

大口投資家が100億円分の買い注文を出すには、100億円分の売り注文が必要です。個人の損切り注文が集中している場所まで価格を動かせば、大量の売り注文が一気に出ます。
https://gyazo.com/86f6a63caa894ded7e7dc74c9dc18875

なぜ狙うのか?

大口にとって、私たちの損切りは「注文を通すための燃料」なんです。意図的に価格を動かして損切を発動させ、自分の注文を成立させます。合法的ですが、知らない個人は一方的に狩られ続けます。

損切り注文が一斉に発動することで“売り圧力→反発の燃料”となり、急反転が起こる。

損切り連鎖が急反転を生む。

損切り注文が一斉に発動すると、大量の売り注文が市場に出ます。

その瞬間、大口は待っていたように大量に買います。売り圧力を利用して安く買い、その直後に価格が急反発します。
https://gyazo.com/d79003f246994c41f376be8c720e5d8f

なぜ急反転するのか?

個人の損切り=大口の買い注文成立。買いが集中すれば当然価格は上がります。

あなたも経験したことがありますよね。損切り直後に急反発して悔しい思いを。

これは偶然ではなく、仕組まれた動きなんです。

安全のために、損切りを置く位置は“チャートの明確すぎるポイント”を避けることが有効。

明確すぎるポイントを避ける理由

「明確すぎるポイント」とは、キリの良い数字(1,000円、990円)、ピッタリ直近安値の下前日終値の下など、誰の目にも明らかな場所です。
https://gyazo.com/7506a5d75fd632546d7f4caa2fe67c6f

なぜ避けるべきか?

みんなが同じ場所に損切りを置くから、大口はそこを確実に狙ってきます。代わりに、少しずらして中途半端な価格(987円、1,173円など)に設定します。

大口が狙いにくくなり、あなたも理不尽な損切りが減るはずです。
https://gyazo.com/9578fbd2da24e2db888097651a7f373a


【具体的なエピソード】
損切りラインで機械的に損切しました。-2%。

2日後、株価は急反発。+5%まで上昇していきました。
悔しくて、画面を殴りそうになりました。「もう少し待てば…」

でも、その夜冷静に分析したんです。

チャートを見返すと、あの損切りは100%正しかった。なぜなら、損切りした時点では下落トレンドだったから。その後の反発は、誰にも予測できない。


それから考え方が変わりました。「損切りは失敗じゃない。リスク管理だ」って。
10回中9回、損切り後に反発しても構わない。残り1回、本当に暴落する時に資金を守れれば、それでいいんです。

資金があれば空売りを入れられるのでそっちで取り返せます。
損切りを「正しく実行できた自分」を、ほめるべきで損切なしで継続的に勝っているトレーダーなんていません。
あなたも、損切りを恐れないでください。


損切り直後の反発は偶然ではなく、流動性を奪い合う構造から生まれます。
原因を理解すれば、無駄な焦りを減らし、冷静な再判断につながります。

投資の理解を深める追加情報を公式LINEで配信しています。

損切りを避けるための現実的な対策

「狩られた」と感じたとしても、それは大口に悪意があるわけではありません。
本質は、巨大な注文同士がぶつかり合う“構造的現象”です。
ここでは、個人投資家が狩られにくくなるための、現実的な対策を整理していきましょう。

ストップ狩りの真のターゲットは他の機関投資家であり、個人は“副作用”として巻き込まれるだけ。

機関投資家が真のターゲット・個人は巻き添え

ストップ狩りの本当のターゲットは、他の機関投資家(年金基金など)の100億円単位の損切り注文です。大口A(ヘッジファンド)がこれを狙います。
https://gyazo.com/166b394ca33263c94f343393876ec5be

なぜ巻き込まれる?

個人も機関も、テクニカル分析で「直近安値の少し下」という同じ場所に損切りを置くからです。機関の100億円を狙った攻撃に、個人の数百万円も一緒に刈られます。大口にとって個人は「ついでに刈れるオマケ」なんです。

機関と同じ場所に損切りを置かないよう、上位足(週足・月足)で“余裕ある水準”を確認する。

機関と同じ場所を避ける・余裕ある水準の見つけ方

日足だけ見ると、機関と同じ狭い場所に損切りを置いてしまいます。週足で大きな流れを確認し、週足の安値から5-10%下に損切りを設定します。
https://gyazo.com/42cc3fa3f545017300a40430fb43a582

手順
①週足チャートを開く。

②週足の安値を確認。

③そこから5-10%下に損切りを設定。


日足基準だと狭すぎて機関と重なりますが、週足基準なら余裕が生まれ、狩られにくくなります。私もこれを意識して無駄な損切を減らしています。

安全のために、損切り後の再エントリーは「方向性が再確認できたあと」に行うこと。

損切り後すぐ再エントリーしてはいけない理由

損切り直後は方向性が不明です。上がるか下がるか誰にも分かりません。感情的に「取り戻したい」と再エントリーすると、再度損切りになります。
https://gyazo.com/d99c233ec0f52d3ea9237d9319e1b768

方向性の確認方法

①5MAが20MAの上に戻る。

②両MAが上向き。

③ローソク足が5MAの上に出る。

④陽線確定。

⑤前回損切り価格より上。
https://gyazo.com/5395d4a26e02bc6181dc59d8e0c17b45

この5つ全て揃うまで待ちます。焦りは禁物です。


【具体的なエピソード】
初心者時代の私は、日足だけを見て損切りラインを決めていました。

月の損切り回数は平均11回。そのうち12回は、損切り後に株価が戻っていました。

無駄な損切りで、利益をどんどん削っていたんです。


「なぜ、いつも自分だけが損切りに引っかかるんだ…」
悔しくて、3日間チャートを見続けました。そして、気づいたんです。

「俺、週足を全く見てなかった」

それから、週足の20MAを基準に損切りラインを設定するようにしました。日足が多少逆行しても、週足のトレンドが崩れていなければ、動じない。

3ヶ月後、勝率が51%から76%に跳ね上がりました。
損切り回数は月11回から3回に激減。そして何より、精神的に楽になったんです。

毎日ビクビクしながらチャートを見る日々が終わりました。


この変化を生んだのは、難しいテクニックじゃない。

たった一つ、「週足を見る」習慣を加えただけ

初心者時代の自分に教えてあげたい。

「日足だけ見てても、大きな流れは見えないよ」って。

あなたも今、同じ場所にいませんか?何度も損切りに引っかかって、「自分には才能がない」って思っていませんか?
違います。見るべきものを見ていないだけです。

私が数年かけて気づいたこと、あなたには今日教えられます。


損切りを完全に防ぐことはできませんが、狩られにくく設計することは可能です。
構造を理解し、余裕ある損切り設計を続けることで、結果的に“生き残る力”が高まります。


今⽇の内容を実践すれば、「損切りのたびに悔しさを感じる投資」から「市場の構造を理解して落ち着いて判断できる投資」につながっていきます。

今日の学びを、明日からのトレードのどこか一つに足してください。
先に方向を確かめ、余裕あるリスクを決めてから動く”という考え方からはじめていきましょう。

ここで少しお知らせです。私の公式LINEでは、ノウハウ資料やチェックリストなどを無料配布しています。

では、配布している内容をかんたんにご紹介します。

まずは全7ステップの学習プラン
「何から始め、どの順で身につけるか」をチェックリストで見える化しています。
なお、金額や勝率は相場環境や資金管理で大きく変わるため、数値は学習の目安としてお使いください。


続いて、私自身の過去の成績例と取引プロセスも公開しています。
当時の期間・相場局面・資金規模など、前提条件や証跡を添えて解説します。

また、「練習ではできるのに本番で崩れる…」という方に向けて、3ヶ月を目安に取り組める実践的な練習方法も用意しました。
小さな課題を積み上げ、振り返りフォーマットでご自身の癖を可視化していきます。


あわせて、期待値や損益比の設計にも触れます。
どこで負けを受け入れるかを先に決めておくための考え方です。

魔法の手法はありませんし、損失リスクは常に存在します。

配布物については、以前の有料教材から重要パートを抜粋し、無料の学習資料として一部提供しています。


また、公式LINE登録者向けにKindle書籍の無料配布も行っています。

繰り返しになりますが、この記事や公式LINEは学習・情報提供を目的としており、利益や勝率の再現性をお約束するものではありません。
売買にあたってはリスクをご理解のうえ、ご自身の責任で慎重にご判断ください。

気になる方は、リンクから公式LINEの詳細をチェックしてみてください。

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