11月は仕込みのチャンス!注目の国策3銘柄を徹底分析

今回は新企画!「11月は仕込みのチャンス!注目の国策3銘柄を徹底分析」です。

11月は、年末ラリーに向けて“仕込みのタイミング”を探る投資家が増える時期です。

相場の焦点は、国策・エネルギー・AIといった大型テーマ。

私も、エントリーの候補を見直すタイミングにしています。
今日は、その中から注目度が高い3つの銘柄を教材にして、見方と注意点を整理していきます。
焦って追いかけるよりも、“根拠のある仕込み”を考える時間にしていきましょう。

Contents

国策の中心!東洋エンジニアリング

まず取り上げるのは、東洋エンジニアリング(6330)です。
海洋資源開発やエネルギー自給の分野で注目を集め、今年に入ってから国策テーマの代表格とされています。
この銘柄は「話題性が高い=リスクも大きい」典型的なケース。
なぜここまで注目されているのか、そしてどこに注意すべきかを整理していきましょう。

政府の海洋資源開発計画に採択された背景

2025年10月、トランプ米大統領と豪首相がレアアース開発で合意文書に署名。半年で4,500億円を投じる大規模プロジェクトに日本も参画すると報じられました。

東洋エンジニアリングはJAMSTEC(海洋研究開発機構)の委託を受け、南鳥島周辺の深海6,000mからレアアース泥を回収するシステムの技術開発を担当。「国産レアアース」という資源安全保障の切り札として、一躍注目銘柄になりました。

10月22日、株価はストップ高で11年ぶりの高値をつけました。

EPC型事業の仕組みと利益率の低さ

EPC=Engineering(設計)、Procurement(調達)、Construction(施工)。

設計から建設まで一括請負するビジネスモデルです。

でも、営業利益率はわずか0.9〜1.4%。売上100億円でも利益は1億円程度。なぜなら、機器資材はすべて外部調達で、激しい国際競争の中で価格を抑えられるからです。

「話題性は高いが、儲からないビジネス」。これがEPC事業の現実なんです。

株価急騰後の調整局面における出来高反発

10月22日にストップ高(前日比+21.86%)をつけた後、わずか1週間で-11.06%の急落。出来高は急騰時の3倍に膨らみました。

これは典型的な「材料出尽くし」パターン。レアアース報道で飛びついた個人投資家が高値で買い、機関投資家が利確した形跡です。

出来高急増は「大口が逃げているサイン」。私はこのサインを見逃して、大口投資家の形跡を追っていました。

注目点と注意点

注目点

連結受注高は前年同期比116.5%増。国策テーマで受注は確実に増えています。

注意点

①営業利益率1%の薄利体質

②減収減益の業績

③PBR0.41倍と低評価

④材料出尽くしリスク。

政策と企業構造のズレを理解する重要性

「国策に売りなし」という格言がありますが、それは利益率が高い企業に限ります。
東洋エンジニアリングは国策テーマで注目されても、低利益率のEPC事業という企業構造は変わりません。

政策の華やかさと、企業の収益性は別物

このズレを理解しないと、話題性だけで買って損する可能性がありますね。


【具体的なエピソード】
株を始めて1年目、「政府が支援する!」というニュースを見て、飛びつきました。

AI関連の国策銘柄。「これは絶対に上がる」そう信じて、チャートも見ずにエントリー。
でも、週足の20MAは下向きのまま。材料は良くても、トレンドは下落中だったんです。

結局、-12%で損切り。

その日、学びました。「材料だけじゃなく、チャートを信じろ」と。

どんなに素晴らしいニュースでも、トレンドが下なら買わない。逆に、材料がなくても、トレンドが上なら買う。
それからは、ニュースに踊らされなくなりました。


相場は「期待」じゃなく「現実」で動く。チャートは、その現実を映し出す鏡なんです。
材料のみで売買判断は危険です。

国策テーマは魅力的に見えますが、政策と収益構造は別物です。
テーマの熱に流されず、構造理解を重ねることが冷静な判断につながります。

電線・素材で再注目!住友電気工業

続いて注目したいのが、住友電気工業(5802)です。

電線・光ファイバー・EV部品と、社会インフラを支える総合素材メーカー。
円安や電動車シフトの追い風もあり、長期トレンドの“押し目形成局面”として再び話題になっています。
安定銘柄をどう仕込むか、その考え方を見ていきましょう。

為替の円安効果と海外展開の分散構造

住友電工の強みは、世界40カ国以上に展開する地域分散です。

円安局面では海外売上の円換算額が増加し、利益を押し上げます。特に北米・欧州・アジアでバランス良く事業展開しているため、特定地域の景気減速リスクを分散できる構造になっています。為替変動を「追い風」として捉えられる企業体質が魅力です。

光ファイバー・ワイヤーハーネスなど多角事業の強み

同社は電線だけでなく、光ファイバー通信・EV向けワイヤーハーネス・エレクトロニクス素材と、複数の成長分野に事業を展開しています。

一つの事業が低迷しても他でカバーできる多角化戦略が収益を安定させます。特に5G通信やEV普及という長期トレンドに乗る製品群を持つため、将来性も期待できる構造です。

週足チャートで買うタイミングを見つける

週足チャート=1週間ごとの株価の動きを見るグラフです。

20MA=過去20週間の平均価格を示す線。

この線まで株価が下がってきた時が押し目(買いのチャンス)です。

なぜなら、大口投資家(機関投資家)が「ここなら安い」と買い始めるポイントであり、チャート投資家が参加しやすいテクニカルだからです。

日足(1日ごと)だと細かい動きに振り回されますが、週足なら大きな流れが見えます。

20MAタッチ+上向きのトレンド継続=買いのサイン。これがトレンド初動を捉える基本です。

注意点:素材株の景気敏感性・原材料価格の影響

素材メーカーは景気動向に業績が左右されやすい特性があります。

世界経済が減速すれば需要が減少し、株価も下落しやすくなります。また銅・アルミなど原材料価格の高騰は利益を圧迫します。

為替や原材料のコスト変動を定期的に確認し、業績予想の修正には敏感に反応する必要があります。リスク管理を怠らないことが重要です。

「安定=リスクがない」と誤解しない視点

「インフラ企業だから安全」という思い込みは危険です。

安定した事業基盤を持つ企業でも、景気サイクルや原材料市況の影響を受けます。

大切なのは「安定性がある=適度にリスクを取れる」と理解すること。

5MAなどのテクニカル指標でトレンドを確認し、押し目を見極める戦略が有効です。安定企業こそ、冷静な分析が利益を生みます。


【具体的なエピソード】
初心者時代の経験ですが、大手電機メーカーの株を狙っていました。

「優良企業だから、いつ買っても大丈夫」そう思って、押し目が来るのを待たずに高値で買ってしまったんです。

その後、株価は20%調整。
「堅実だから安心」という思い込みが、判断を狂わせていました。

どんな優良株でも、高値で買えば損をする。当たり前のことに、気づいていなかったんです。


それから、銘柄の「安心感」より、チャートの「位置」を優先するようになりました。
どんなに良い会社でも、日足20MAまで下がるのを待つ。
結果、同じ優良株で+14%取れました。

「安心できる銘柄」と「安心できるタイミング」は、別物なんです。
あなたも、銘柄選びよりタイミングを大切にしてください。

安定銘柄ほど、“どこで仕込むか”のタイミングがすべてです。
週足の流れを確認する習慣が、次のチャンスを逃さない基礎になります。

投資の理解を深める追加情報を公式LINEで配信しています。

AI再浮上の鍵!SCREENホールディングス

最後は、半導体・AI分野で再び注目が集まっているSCREENホールディングス(7735)です。
米国AI関連株が反発基調を見せるなか、出遅れ修正として国内装置株にも資金が戻り始めています。
勢いだけでなく、“トレンド初動をどう見極めるか”を学ぶ好例として見ていきましょう。

海外半導体株との連動性を見る

NVIDIA(エヌビディア)やTSMC(台湾セミコンダクター)など海外の半導体関連株が上がると、SCREENも連動して上がる傾向があります。
なぜなら、半導体が売れる→工場を増やす→製造装置が必要、という流れだから。

NVIDIAが+10%上昇した翌日、日本の半導体関連株も上がることが多いです。

逆も同じ。海外株が下がれば、SCREENも下がります。

SCREENだけ見るのではなく、NVIDIAの株価も毎日チェックする。この習慣が、エントリー精度を劇的に上げます。

洗浄装置で世界一という技術の強み

半導体を作る工程は大きく分けて3つ。

①露光(回路を焼き付ける)

②エッチング(削る)

③洗浄(汚れを落とす)。


SCREENは③の洗浄装置で世界シェア1位。

半導体は髪の毛の1000分の1以下の細かさで作るため、小さなゴミ一つで不良品になります。だから洗浄は超重要。競合が少なく、技術的な壁が高い分野で1位=価格交渉力が強い。

これが安定した利益の源泉です。技術ポジションを知ることで、なぜ強いのかが分かります。

出来高でトレンドの初動を見抜く

出来高=その日に取引された株の数。

普段より出来高が2倍以上に増えた日は「何かが起きた」サインです。

株価が上昇+出来高急増=大口投資家が買い始めた可能性大。

逆に株価下落+出来高急増=大口が逃げ始めたサイン。

出来高が少ないまま株価だけ上がっても、すぐに下がります。

「株価の動き」と「出来高」の両方を見る。これで騙しを減らせます。

トレンド初動は必ず出来高を伴います。この法則を覚えてください。

注意点:為替・海外需給に左右されやすく、ボラティリティが高い。

為替と海外需給に振り回される危険性

SCREENは売上の70%が海外のため、為替(円高・円安)で利益が大きく変わります。円高になると利益が減り、株価が下がります。
さらに、中国や台湾の半導体需要が減ると、注文が激減します。一日で株価が±5〜10%動くこともあります(ボラティリティが高い)。

予想外のニュース一つで大きく動くため、「安定している」と油断すると危険。

為替ニュース、海外の半導体ニュースを毎日チェックする習慣が必須です。情報を見ていないと、急落に巻き込まれます。

損切りラインを決めずに買うな

買う前に必ず決めてください。「20MAを陰線割れしたら一旦損切り」など。

例えば「5MAを2回陰線で割れたら損切り」と決めたら、どんなに悔しくても機械的に切る。

ぜなら「もう少し待てば戻るかも」と希望を持つと、-5%が-10%、-20%になるから。

損切りラインがない=損失が無限に広がる可能性。プロは必ず損切りラインを決めてから買います。

感情ではなく、ルールで動く。

これができない人は、どんなに良い銘柄でも最終的に負けます。


【具体的なエピソード】
押し目を待ちすぎて、株価はそのまま+25%上昇。

完全に乗り遅れました。
悔しくて、チャートを何度も見返しました。

そして気づいたんです。
5MAが下向きから横ばいに変わった瞬間、小さな陽線が出ていた。

あれが、反発の初期サインだったんです。

それから、「完璧な押し目」を待つのをやめました。

5MAの傾きが変わり始めた時点で、少量エントリーする。
完璧を待つより、早めに入って様子を見る。

結果、初動に乗れる回数が3倍に増えました。


押し目を待ちすぎると、波は去っていく。反発の「兆し」を捉える方が、完璧な押し目より大事なんです。
あなたも、小さな変化を見逃さないでください。

半導体関連は動きが速い分、初動の見極めが最大の学びになります。
勢いに乗るのではなく、根拠をもって仕込む姿勢を意識しましょう。


今⽇の3銘柄に共通するのは、“国策・技術・成長”という3つの柱が重なる分野です。

東洋エンジニアリングのように政策の波を読み、

住友電気工業のように基盤産業の強さを押さえ、

SCREENホールディングスのようにトレンド初動をつかむ。


この3つの視点を持てば、ニュースやテーマに左右されず、自分の根拠で銘柄を選ぶ力につながります。
感情で追う相場から、“選んで待てる相場”へ。
11月はその練習を始める最適なタイミングです。

ここで少しお知らせです。私の公式LINEでは、ノウハウ資料やチェックリストなどを無料配布しています。

では、配布している内容をかんたんにご紹介します。

まずは全7ステップの学習プラン
「何から始め、どの順で身につけるか」をチェックリストで見える化しています。
なお、金額や勝率は相場環境や資金管理で大きく変わるため、数値は学習の目安としてお使いください。


続いて、私自身の過去の成績例と取引プロセスも公開しています。
当時の期間・相場局面・資金規模など、前提条件や証跡を添えて解説します。

また、「練習ではできるのに本番で崩れる…」という方に向けて、3ヶ月を目安に取り組める実践的な練習方法も用意しました。
小さな課題を積み上げ、振り返りフォーマットでご自身の癖を可視化していきます。


あわせて、期待値や損益比の設計にも触れます。
どこで負けを受け入れるかを先に決めておくための考え方です。

魔法の手法はありませんし、損失リスクは常に存在します。

配布物については、以前の有料教材から重要パートを抜粋し、無料の学習資料として一部提供しています。


また、公式LINE登録者向けにKindle書籍の無料配布も行っています。

繰り返しになりますが、この記事や公式LINEは学習・情報提供を目的としており、利益や勝率の再現性をお約束するものではありません。
売買にあたってはリスクをご理解のうえ、ご自身の責任で慎重にご判断ください。

気になる方は、リンクから公式LINEの詳細をチェックしてみてください。

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