エリオット波動の“推進波”を徹底解説

今日のテーマは「相場の流れをとらえる“波”――エリオット波動・推進波を徹底解説

今日は、エリオット波動の“推進波”に絞って、使い方の土台をお伝えします。

エリオット波動に挫折した経験、ありませんか?

複雑さに疲れた方へ。完璧主義はいりません。

目的は知識の丸暗記ではなく、優位性の高い場面に集中することです。
あいまいな理解のままでは判断が遅れ、機会損失や無駄な取引が増えがちです。
必要な要点だけをかみ砕き、週足→日足の流れで“波の階層と位置づけ”を判断する視点を共有します

Contents

1.エリオット波動の基本と「稼ぐ」ための必須視点

エリオット波動は、1930年代にラルフ・ネルソン・エリオット氏が提唱したテクニカルの枠組みです。
相場の動きに一定の反復やパターンが見られるという発想をもとに、ダウ理論やフィボナッチの考え方とも関連づけられてきました。

相場は群集心理の影響を受けやすいという前提に立つ見方で、現在も参考情報の一つとして研究・活用されています(特定の結果を保証するものではありません)。
基本的な考え方は、トレンド方向に進む“推進5波”と、その過程で現れる“修正3波”という役割の違いを意識することです。

学習の優先順位という観点では、まず推進波の理解を優先するアプローチが現実的です。
修正波は解釈に幅が生じやすく、リアルタイムの判断では難度が上がりがちなため、最初から細部を極めようとすると判断がぶれやすくなります。

そのため、推進波の“どの段階か”を把握する学びを先に置き、修正波は優先度を下げて補助的に扱うほうが、情報過多を避けやすくなります。

加えて、フラクタル構造(上位の波の中に下位の波が入れ子状に現れる)と、上位の波を形作る一回り小さい構成波=「複自波」という考え方は、位置認識の手掛かりになります。

株のスイングでは、週足で大局の方向を確認し、日足で“今どの段階にいるか”を見極めるというトップダウンの流れが扱いやすいでしょう。

この位置づけが意識できると、利確・撤退の検討材料を持ちやすくなり、無理のない意思決定につながります(数値目安や比率はあくまで学習の目安として扱ってください)。

まずは、推進波を優先する学びの姿勢と、フラクタル/複自波による位置認識という土台を押さえつつ、週足→日足の順で判断する見方を整えていきましょう。

2.相場に潜む「フラクタル構造」と「複自波」の理解

相場の動きを深く読み解く上で、絶対に知っておくべき概念が「フラクタル構造」です。
エリオット波動の基本である推進5波・修正3波の波形は、実は異なる時間足でも同じように繰り返されているのをご存知でしょうか?

例えば、もし今見ている1時間足のチャートで推進5波・修正3波の動きが見られたとしたら、
それを15分足に落とし込んでみると、そこでも同じような推進5波・修正3波の波形が確認できるはずです。

このように、ある波を構成している一回り小さい波のことを、エリオット波動では「複自波(ふくじは)」と呼びます。
1時間足の1波は15分足の推進5波で構成され、1時間足の2波は15分足の修正3波で構成されている、という具合です。
この複自波とフラクタル構造は、今後も繰り返し登場する非常に重要な概念なので、ぜひこの機会にしっかりと覚えてくださいね。

なぜこれが重要なのか?それは、このフラクタル構造を理解し、「現在の相場がどの波の、どこに位置しているのか」を正確に把握することで、私たちのトレード戦略が格段に変わるからです。

例えば、「1時間足の3波の中の、15分足の3波を狙う」といった具体的な戦略が立てられるようになります。
これにより、利益を最大限に伸ばす局面を見極めたり、逆に危険を察知して早めに決済したりと、状況に応じた多様なトレード判断が可能になるんです。

「どの波の、どこを狙ってトレードするのか」を把握できるようになること。

これこそが、今回の動画で皆さんにお伝えしたい最大の目標です。
このフラクタル構造と複自波の理解が、皆さんの相場分析の精度を飛躍的に向上させる第一歩となるでしょう。

3.推進波の種類と厳密な3つの条件

さて、ここからは推進波の具体的な種類と、その判別方法について深く掘り下げていきます。

推進波には主に「インパルス」「ダイアゴナル」の2種類が存在します。
まず、エリオット波動の基本中の基本となるのが「インパルス」です。

これは基本的な5波動構成で、その複自波の構成は「53535」となります。
インパルスを正しく見つけるためには、以下の3つの厳密な条件をクリアしている必要があります。
もしどれか一つでも欠けている場合、それはインパルスではありません。

  1. 2波は1波の安値を割り込まない
    もし2波が1波の安値を下抜けた時点で、その上昇トレンドのインパルスシナリオは崩壊します。
    下降トレンドの継続と判断されるため、インパルスとしてはカウントしません。
  2. 3波が一番短くなることはない
    インパルスを構成する1波、3波、5波の中で、3波が最短になることは絶対にありません。
    勘違いされやすいですが、3波が一番長くなる必要はなく、2番目に長くても問題ありません。
    重要なのは、最短ではないことです。
  3. 4波は1波と重ならない
    原則として、4波の価格帯が1波の価格帯と重なることはありません。
    ただし、為替市場などレバレッジを効かせた取引が多い市場では、瞬間的に重なる場面もよく見られます。
    多少の重なりは許容範囲ですが、大幅に重なる場合はインパルスではありません。

次に「ダイアゴナル」です。
これも5波動構成ですが、インパルスとは見た目が大きく異なります。
ダイアゴナルはトレンドの最終段階でよく出現し、徐々に値動きが小さくなっていくのが特徴です。
ダイアゴナルの条件はインパルスほど厳しくなく、たった一つです。

4波と1波は重なる
インパルスでは重ならないとされていましたが、ダイアゴナルでは4波と1波が重なります。
チャートパターンでいう「ウェッジ」と同じ形だとイメージすると分かりやすいでしょう。
もし4波と1波が重なったら、インパルスのカウントミスか、ダイアゴナルである可能性が高いと判断します。

これらの推進波の種類と、特にインパルスの厳密な3つの条件をしっかりと覚えることで、
皆さんの相場分析は格段に精度を増し、「相場で稼ぐ」ための重要な武器となるでしょう。

4.革命的な事実「3波は絶対インパルス」を活かした実践トレード戦略

皆さん、ここからが学習上の重要ポイントです。


エリオット波動では、推進波を構成する波の中で、教科書的には3波がインパルス構成で語られることが多いとされます。

この見方を踏まえると、1波高値の更新は検討材料になり得るため、運用方針の設計に影響を与えることがあります。
ただし、市場には例外もあり、結果を保証するものではありません。

インパルスの一般的な条件(例:4波が1波と重なりにくい等)を前提にすると、3波進行中は押し戻しが浅くなりやすい場面もある、といった解釈が紹介されます。

そのため、建値を明確に割り込みにくい展開も見られる一方で、ニュースや流動性低下で想定外の反転が起きる可能性もあります。

安全側では、サイズ調整や“やめる合図”の設定を先に置くことが有効です。

私はこれまで、“3波の中の3波に着目する”という学習上の視点をお伝えしてきました。
たとえば上位足(例:1時間足)で3波と見なす流れの中で、下位足(例:15分足)の再加速局面に注目候補が現れる場合がある、という整理です。
これは具体的な売買指示ではなく、マルチタイムフレームでの位置認識を補強するための考え方です。

決済に関しても、検討候補として、下位足の推進終盤や、上位足の推進完了が疑われる局面を参考にする考え方があります。

継続確認が得られたと判断する場面で、段階的な追加を検討する運用(いわゆるピラミッディング)が紹介されることもありますが、リスクは増します。


また、上位推進の最終局面でダイアゴナル様の収束が見られる場合、終盤サインとして捉え、リスク管理を再点検する材料になり得ます。

重要なのは、状況に応じて選択肢を検討できる状態をつくることです。


表面上は単純に見える判断にも、多くの前提確認があり、例外やノイズへの備えが欠かせません。
ここで扱った見方は、理解を深める一助として、みなさんの学習にお役立てください。

5.エリオット波動とフィボナッチの融合、各波の目安

次に、エリオット波動と密接に関連づけて語られることが多い「フィボナッチ数列」に短く触れます。
相場の動きを「3段上げ・3段下げ」と表現する見方は、エリオットの考え方とも重ねて説明されることがあります。

推進5波と修正3波を合わせると8。

この「5」「3」「8」はフィボナッチ数列に含まれる数と一致するため、関連づけて解説される場面があります。


さらに、インパルスの複自波を「53535」と表すケースでは合計が21、その下位でも89が示例として挙がることがあり、両者の関係性を意識した説明が行われることがあります。
(いずれも学習上の枠組みであり、結果を保証するものではありません。)

では、インパルス各波の大きさに関してフィボナッチ比率が“目安として参照される”例を確認します。
これはあくまで目安で、常に当てはまるわけではない点にご注意ください。相場の特徴を把握する補助線として扱います。

例(1波の値幅を基準とする見方)

2波:1波に対して約61.8%戻す傾向が見られる場合がある(深めに戻りやすいと説明されることがある)

4波:3波に対して約38.2%戻す傾向が見られる場合がある(浅めに戻りやすいと説明されることがある)

これらの“目安”を知っておくと、エントリー検討の候補や利確の検討水準を考える際の判断材料を増やせます。


たとえば、2波の戻りが38.2%程度にとどまった場合、上昇が長続きしにくいと解釈されることがある一方、2波が深く戻るのを待ってから検討するという考え方もあります。


これは一般的に紹介される見方で、私の運用上の一例として見送ることがある、というレベルの話です。推奨や指示ではありません。

このように、フィボナッチ比率を“確定条件ではなく目安”として扱い、各波の傾向に仮説を置くことで、相場を多角的に捉える手がかりになります。


エリオットの枠組みと組み合わせる際も、上位足(週足)で方向を確認し、日足で位置づけを見極めるという流れの中で、過度な当てはめを避けつつ理解を深めていきましょう

6.トレードに不要な「イレギュラーパターン」は潔く捨てる

ここまで、推進波の基準に焦点を当ててきました。
次に、エリオット波動で例外的に語られるイレギュラーパターン(フェイラー/エクステンション)に触れます。
これらは名称や条件が多く、最初は混乱しやすい領域です。

学習の優先順位という観点では、無理に完璧を目指す必要はありません。


フェイラーやエクステンションは、事後的にそう解釈されることが多く、リアルタイムの判断では見極めが難しい場合が多いため、実務上の優先度は下がりがちです。

まずは推進の基準を安定して扱えることを目標にすると、情報過多を避けやすくなります。

フェイラー:5波が3波高値を更新しないケースを指す説明が一般的です。
3波の強い伸びの後に見られる場合があると紹介されます。

エクステンション:波の延長を指す用語で、強いトレンド局面で一部の波が長く伸びる場合があるとされます。
3波で見られることが比較的多く、次いで5波、1波はまれという説明が用いられることがあります。

これらをリアルタイムで当てはめようとすると非効率になりやすいため、まずは推進の“基準”と位置認識を土台にするのが現実的です。
例外は後から整理する補助知識として扱うと、判断の一貫性を保ちやすくなります。

大切なのは、知識を広く浅くではなく、学習の優先度をつけて必要部分を深めることです。
イレギュラーの詳細は必要に応じて段階的に取り入れ、過度な当てはめを避ける——
この姿勢が、結果として安定した意思決定につながりやすくなります。

まとめ

この記事を理解すれば、エリオット波動の推進波とフラクタル構造を正確に把握し、「3波は必ずインパルス」という事実を活かした実践的なトレード戦略を立てられるようになります。

不要な知識を捨て、相場のどこを狙うべきかを明確に理解することで、効率的に優位性の高い取引を目指すことができるでしょう!

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