📋 この記事の目次
「株を始めてみたけれど、いつ買っていつ売ればいいのか分からない…」「なんとなく良さそうだと思って買ったら、毎回損切りばかり…」
そんな悩みを抱えていませんか?
特に40代・50代から株式投資を始める方にとって、一発勝負のギャンブル的なトレードは絶対に避けたいところです。大切な資産を守りながら増やしていくには、**再現性のあるシンプルなルール**を身につけることが何よりも重要です。
今回は、株歴11年のプロトレーダーが実践している「移動平均線をたった2本使うだけ」のスイングトレード手法をご紹介します。ソフトバンクグループ(9984)の実際の日足チャートを例にしながら、「買うべき場面」と「見送るべき場面」の明確な判断基準を分かりやすく解説していきます。
難しいテクニカル指標は一切使いません。この記事を読み終わる頃には、チャートを見た瞬間に「今エントリーすべきか、それとも待つべきか」が判断できるようになっているはずです。
Contents
使うのは移動平均線2本だけ!100MAと5MAのシンプル戦略
スイングトレードと聞くと、「たくさんのインジケーターを表示して複雑な分析をしなければならない」と思っている方が多いかもしれません。しかし、この手法で使うのは長期移動平均線(100日)と短期移動平均線(5日)のたった2本だけです。
まず、それぞれの移動平均線の役割を理解しておきましょう。
チャート分析ツールとしては、TradingViewやチャートギャラリーを使えば簡単にこの2本の移動平均線を表示できます。TradingViewなら無料プランでも移動平均線の表示が可能なので、まだ使ったことがない方はぜひ試してみてください。
設定方法はとても簡単です。TradingViewの場合、チャート画面上部の「インジケーター」から「MA(Moving Average)」を選択し、期間を「100」と「5」にそれぞれ設定するだけ。これで準備は完了です。
買いエントリーの判断基準:「買っていい場面」を見極める3つの条件
では、具体的にどのような場面で買いエントリーすればいいのでしょうか。この手法では、以下の3つの条件がすべて揃ったときだけ買いを検討します。
条件①:100MAが右肩上がりであること
まず最も重要なのが、100MA(100日移動平均線)が明確に右肩上がりになっていることです。これは、相場全体が上昇トレンドにあることを意味します。
上昇トレンドの中で買うことは、「追い風に乗る」ことと同じです。川の流れに逆らって泳ぐよりも、流れに乗って泳ぐ方がはるかに楽で安全ですよね。株式投資もまったく同じで、トレンドの方向に沿ったトレードをすることが勝率を高める最大のポイントです。
100MAが横ばい、あるいは右肩下がりの場合は、どんなに株価が魅力的に見えてもエントリーを見送ります。これが鉄則です。
条件②:株価が100MAの上にあること
次に確認するのが、現在の株価が100MAよりも上に位置しているかどうかです。株価が100MAの上にあるということは、過去100日間の平均取得コストよりも現在の価格が高い=市場参加者の多くが含み益の状態にあることを意味します。
このような状況では買い意欲が強く、さらなる上昇が期待しやすい環境と言えます。逆に、株価が100MAを下回っている場合は、含み損を抱えた投資家が多く、戻り売りの圧力が強くなりやすいので注意が必要です。
条件③:株価が5MAを上抜けたタイミング
最後の条件が、実際のエントリータイミングです。株価が短期移動平均線である5MAを下から上に抜けた瞬間が、買いのシグナルとなります。
上昇トレンドの中でも、株価は一直線に上がるわけではありません。必ず一時的な押し目(小さな下落)を作りながらジグザグに上昇していきます。この押し目から反転上昇するタイミングを、5MAの上抜けで捉えるわけです。
この3つの条件がすべて揃ったときだけエントリーするというルールを徹底することで、「なんとなく良さそう」という感覚的なトレードから卒業できます。エントリーの注文は成行注文でシンプルに執行しましょう。あれこれ迷うよりも、条件が揃ったら素直に行動することが大切です。
絶対に見送るべき局面:「手を出してはいけない場面」を知る
利益を出すために「いつ買うか」を知ることと同じくらい重要なのが、「いつ買わないか」を明確にすることです。実は、初心者が損失を膨らませる最大の原因は、買ってはいけない場面でエントリーしてしまうことにあります。
以下のような場面では、どんなに株価が魅力的に見えても絶対にエントリーを見送りましょう。
見送り局面①:100MAが横ばいまたは下向き
100MAが横ばいのときは、相場に方向感がなく、株価が上下に振り回されやすい状態です。このような局面でエントリーすると、買った直後に下がり、損切りした直後に上がるという「往復ビンタ」を食らいやすくなります。
また、100MAが明確に右肩下がりの場合は下降トレンドの真っ最中です。一時的に反発したように見えても、再び下落に転じる可能性が高い局面です。「安くなったからお買い得」と考えて飛びつくのは非常に危険です。
見送り局面②:株価が100MAから大きく乖離している
上昇トレンド中であっても、株価が100MAから大きく上方に離れている場合は要注意です。ゴムを引っ張りすぎると戻る力が強くなるように、移動平均線から離れすぎた株価は、いずれ平均線に向かって戻ろうとする習性(平均回帰)があります。
このタイミングで買ってしまうと、高値掴みになるリスクが高まります。100MAとの乖離率が大きい場面では、たとえ他の条件が揃っていても見送るのが賢明です。
見送り局面③:5MAを明確に下回っている状態
株価が5MAを下回って推移している場合は、短期的な下落圧力が強い状態です。「そろそろ反発するだろう」という希望的観測でのエントリーは、傷口を広げるだけです。必ず5MAを上抜けてからエントリーを検討しましょう。
このように、**「やらない判断」ができることこそが、長期的に生き残るトレーダーの共通点**です。
すべてのトレードで勝とうとしない!勝率とリスク管理の考え方
スイングトレード初心者がもう一つ理解しておくべき重要な考え方があります。それは、「すべてのトレードで勝とうとしないこと」です。
どれだけ優れた手法を使っても、100%の勝率を達成することは絶対に不可能です。プロのトレーダーでさえ、勝率は6割~7割程度がほとんどです。つまり、10回トレードすれば3回~4回は負けるのが当たり前なのです。
大切なのは「トータルで利益を残す」こと
重要なのは、1回1回の勝ち負けに一喜一憂することではなく、トータルで利益が残るかどうかです。例えば、10回のトレードで7回勝ち、3回負けたとしましょう。勝ちトレードの平均利益が3万円、負けトレードの平均損失が2万円だとすると、
このように、勝ちの金額が負けの金額を上回ってさえいれば、3割負けても資産は着実に増えていきます。
損切りは「負け」ではなく「コスト」
負けトレードで最も重要なのは、損失を小さく抑えることです。エントリー後に想定と逆方向に動いた場合は、躊躇なく損切りすることが必要です。損切りは「負け」ではなく、利益を得るための「必要経費」と捉えましょう。
具体的には、エントリー前に「ここまで下がったら損切りする」というラインを必ず決めておきます。例えば、5MAを明確に下回って引けた場合は翌日に成行で損切りする、といったルールを設けておくと迷いなく行動できます。
損切りができない投資家は、いずれ大きな損失を抱えて市場から退場することになります。損切りはトレーダーにとっての保険料だと考えてください。
実践のステップ:明日からすぐに始められるアクションプラン
ここまでの内容を踏まえて、明日からすぐに実践できるステップをまとめます。
ステップ1:チャート環境を整える
まず、TradingViewまたはチャートギャラリーで日足チャートを開き、100MAと5MAの2本を表示させましょう。他のインジケーターは表示させる必要はありません。シンプルな画面の方が判断に迷いません。
TradingViewであれば、パソコンだけでなくスマートフォンのアプリでもチャートを確認できます。通勤時間や休憩時間を使って、日々のチャートチェックを習慣化しましょう。
ステップ2:銘柄を絞り込む
最初から何百もの銘柄を監視する必要はありません。まずは日経225に採用されているような大型株の中から、100MAが右肩上がりの銘柄をいくつかピックアップしましょう。出来高が多く流動性の高い銘柄を選ぶことで、スムーズに売買できます。
動画ではソフトバンクグループ(9984)を例にしていましたが、同じような大型株で練習するのがおすすめです。
ステップ3:条件が揃うまで待つ
ここが最も難しく、そして最も重要なポイントです。条件が揃わない日はトレードしません。「今日も何もしなかった」という日があっても全く問題ありません。むしろ、条件が揃うまでじっと待てることこそ、勝てるトレーダーの資質です。
焦ってエントリーした結果、損失を出すのは典型的な初心者の失敗パターンです。「待つのもトレードのうち」という言葉を忘れないでください。
ステップ4:記録をつける
すべてのトレードを記録しましょう。エントリー日時、銘柄名、買った理由、売った理由、損益額を記録しておくと、後から自分のトレードを振り返ることができます。
最初はExcelやノートに手書きでも構いません。記録を見返すことで、自分の勝ちパターンと負けパターンが明確になり、トレードの精度が格段に上がっていきます。
まとめ:シンプルなルールを守ることが最大の武器
今回の記事のポイントを最後に整理しておきましょう。
1. **使う指標は2本だけ**:100MA(100日移動平均線)で大きなトレンドを確認し、5MA(5日移動平均線)でエントリータイミングを計る
2. **買いの3条件**:100MAが右肩上がり、株価が100MAの上にある、株価が5MAを上抜けた
3. **見送るべき場面を知る**:100MAが横ばいや下向きの局面、乖離が大きい場面では手を出さない
4. **すべてのトレードで勝とうとしない**:勝率6~7割でもトータルで利益が残る仕組みを作る
5. **損切りは必要経費**:エントリー前に損切りラインを決めておき、躊躇なく実行する
6. **待つこともトレード**:条件が揃うまで焦らず待つことが勝率向上の秘訣
40代・50代から株式投資を始める方にとって、最も大切なのは「一発で大きく儲けること」ではなく、「退場しないこと」です。シンプルなルールを淡々と守り、小さな利益をコツコツ積み上げていく。そうすることで、月10万円という目標は決して遠い数字ではなくなります。
ただし、投資には常にリスクが伴います。どんなに優れた手法であっても、損失が出る可能性はゼロではありません。最終的な投資判断は必ずご自身の責任で行い、生活に支障をきたさない余裕資金の範囲で始めることを強くおすすめします。
まずは今日から、TradingViewを開いて100MAと5MAを表示させることから始めてみてください。チャートを見る習慣がつけば、相場の見え方が少しずつ変わってくるはずです。














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