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「チャートを開いてみたけど、どう設定すればいいのか分からない…」
株式投資を始めたばかりの方が最初にぶつかる壁のひとつが、**チャートの設定方法**ではないでしょうか。インジケーターの種類は山ほどあるし、移動平均線のパラメーターも人によってバラバラ。ネットで調べても情報が多すぎて、結局なにが正解なのか分からなくなってしまいますよね。
この記事では、プロトレーダーが実際に使っている「チャート設定」の全体像を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。スイングトレード(数日〜数週間の短期売買)を前提に、分析ツール「TradingView」をどう設定し、どの移動平均線を表示し、どのようにチャートを読み解くのかを体系的にまとめました。
この記事を最後まで読んでいただければ、明日からプロと同じ画面を見ながらトレードの練習を始められるはずです。
Contents
プロが使うチャート設定の基本──なぜ「シンプル」が最強なのか
初心者の方が陥りがちなミスのひとつに、**チャート上にインジケーターを盛り込みすぎる**という問題があります。ボリンジャーバンド、MACD、RSI、一目均衡表……これらをすべて同時に表示すると、画面がゴチャゴチャして肝心の「値動き」が見えなくなってしまいます。
プロトレーダーのチャート設定は、意外なほどシンプルです。基本的に使うのは「ローソク足」と「移動平均線」の組み合わせだけ。これだけでトレンドの方向、エントリーのタイミング、利確・損切りの目安をすべて判断します。
なぜシンプルな設定がいいのか。理由は明確です。
プロが「あれもこれも」ではなく「これだけ」に絞っているのは、長年の試行錯誤の末に**余計なものを削ぎ落とした結果**です。初心者の方も、最初からシンプルな設定で始めることを強くおすすめします。
TradingViewの基本設定──無料で使えるプロ仕様の分析ツール
チャート分析に使うツールとしておすすめなのが「**TradingView(トレーディングビュー)**」です。ブラウザ上で動くため、PCでもスマホでも使え、無料プランでも十分な機能が備わっています。
TradingViewを選ぶ理由
1. **直感的な操作性**:ドラッグ&ドロップで描画ツールを使え、初心者でもすぐに慣れる
2. **豊富なインジケーター**:移動平均線はもちろん、カスタムインジケーターも追加可能
3. **日本株にも対応**:東証の銘柄をほぼすべてカバーしている
4. **クラウド保存**:設定やウォッチリストがアカウントに保存されるので、どの端末からでも同じ環境でトレードできる
もう一つの選択肢として「チャートギャラリー」もあります。こちらは有料ですが、日本株に特化した過去データの蓄積が豊富で、過去チャートを使った練習(検証)に非常に向いています。まずはTradingViewで始めて、より深い検証をしたくなったらチャートギャラリーの導入を検討する、という流れがおすすめです。
初期設定でやるべきこと
TradingViewにログインしたら、以下の手順でチャートを整えましょう。
ここまでの設定は5分もあれば完了します。大切なのは「見やすいこと」と「毎日同じ環境で見ること」です。日によって設定を変えると判断基準がブレてしまうので、一度決めた設定は簡単に変えないのが鉄則です。
移動平均線の設定──5MA・20MA・60MA・100MAの4本を表示する
プロのチャート設定の核心部分が、この移動平均線の設定です。表示するのは以下の4本です。
| 名称 | パラメーター | 色の例 | 役割 |
|——|————-|——–|——|
| 短期移動平均線(5日) | 5MA | 赤 | 直近の値動きの勢いを把握 |
| 中期移動平均線(20日) | 20MA | 青 | 約1か月間のトレンド方向を確認 |
| 長期移動平均線(60日) | 60MA | 緑 | 約3か月間の大きなトレンドを確認 |
| 超長期移動平均線(100日) | 100MA | オレンジ | 半年近い長期の相場環境を把握 |
なぜこの4本なのか
短期移動平均線(5日)は「今この瞬間の株価の方向」を映し出します。わずか5日間の平均値なので、株価に近い位置で推移し、値動きの勢いや転換点をいち早くキャッチできます。
中期移動平均線(20日)は「直近1か月の相場参加者の平均コスト」を示すラインです。スイングトレードにおいて、20MAはエントリーや損切りの基準として最も頻繁に使われる重要なラインです。株価が20MAより上にあれば短期的に上昇トレンド、下にあれば下降トレンドと判断する基本的な見方ができます。
長期移動平均線(60日)は約3か月のトレンドを示し、中期的な相場の方向性を確認するために使います。60MAが上向きなら中期的にも上昇基調であることが分かります。
超長期の100MAは、相場全体の大きな流れ(地合い)を把握するためのラインです。100MAが右肩上がりの銘柄は、長期的な上昇トレンドにあると判断できます。
週足の移動平均線設定
日足だけでなく、週足チャートも確認する習慣をつけましょう。週足では以下のパラメーターを使います。
日足で良さそうに見えるチャートでも、週足で確認すると長期の下降トレンドの真っ只中だった……ということは珍しくありません。「日足でエントリーポイントを探し、週足でトレンドの大きな方向を確認する」という使い分けがプロの基本です。
実践的なチャートの見方──トレンド判断からエントリーまでの流れ
移動平均線を表示したら、いよいよ実践的なチャートの読み方に入ります。スイングトレードでは、以下のような手順でチャートを分析します。
ステップ1:トレンドの方向を確認する
まず、**4本の移動平均線の並び順**を確認します。
移動平均線がきれいに順番に並んでいる状態を「パーフェクトオーダー」と呼びます。この状態はトレンドが明確で、順張り(トレンド方向にエントリーする手法)の成功率が高くなりやすいとされています。
ステップ2:押し目(エントリーポイント)を探す
上昇トレンドを確認したら、株価が一時的に下がって移動平均線に近づく「押し目」を待ちます。具体的には、**株価が中期移動平均線(20日)付近まで下がってきたタイミング**がエントリーの候補になります。
ポイントは「飛びつかないこと」です。株価がグングン上がっているときに慌てて買うと、高値掴みになりやすい。移動平均線まで引きつけてからエントリーすることで、リスクを抑えたトレードが可能になります。
ステップ3:成行注文でエントリーする
エントリーの条件が揃ったら、**成行注文**で買いを入れます。成行注文とは「現在の市場価格でそのまま売買する注文方法」のことです。特にスイングトレード初心者の方は、シンプルな成行注文に集中することで、注文方法の複雑さに悩むことなくトレード自体に集中できます。
ステップ4:損切りラインを決めておく
エントリーと同時に必ず決めておくべきなのが損切りライン(ロスカットライン)です。たとえば「20MAを明確に下回ったら損切り」というルールを事前に設定しておけば、感情に左右されずに撤退の判断ができます。
「損切りができるかどうか」がトレードで生き残れるかどうかの分かれ目と言っても過言ではありません。プロほど損切りに躊躇がなく、だからこそ大負けを避けてトータルで利益を残せるのです。
銘柄の探し方──効率よくチャンスを見つけるスクリーニング
チャート設定が整ったら、次に必要なのは「どの銘柄のチャートを見るか」を決める作業です。東証には約4,000銘柄が上場しており、すべてを1つずつチェックするのは現実的ではありません。
スクリーニングの基本的な考え方
スイングトレードに適した銘柄を効率的に探すには、以下のような条件でフィルタリングします。
1. **出来高がある程度多い銘柄**:出来高が少なすぎると売買が成立しにくく、思い通りの価格で取引できないリスクがあります
2. **移動平均線が上向きの銘柄**:60MAや100MAが右肩上がりになっている銘柄は、大きなトレンドが上昇方向にあると判断できます
3. **株価が移動平均線の近くにある銘柄**:移動平均線から大きく離れている銘柄は、すでに大きく上昇した後(または下落した後)である可能性が高く、エントリーのタイミングとしては遅い場合があります
TradingViewのウォッチリストを活用する
条件に合う銘柄を見つけたら、TradingViewのウォッチリスト機能に登録しておきましょう。毎日同じ銘柄群を巡回して確認する習慣をつけることで、チャートの変化に素早く気づけるようになります。
プロトレーダーの多くは、20〜50銘柄程度のウォッチリストを毎日チェックしています。1日25分程度のチャート確認を毎日続けることが、スイングトレード上達への最短ルートです。忙しい会社員や主婦の方でも、朝の通勤時間や夜の空き時間に十分対応できるボリュームです。
銘柄探しの注意点
「誰かが推奨している銘柄をそのまま買う」のはおすすめしません。大切なのは、自分の目でチャートを読み、自分の基準でエントリーするかどうかを判断するスキルを身につけることです。他人任せのトレードでは、いつまで経っても自分で判断する力がつきません。
スイングトレードの「働き方」──1日のルーティンとメンタル管理
スイングトレードの大きなメリットは、デイトレードのように一日中画面に張り付く必要がないことです。ポジションを数日〜数週間保有するスタイルなので、日中は仕事や家事をしながら、朝晩のわずかな時間でトレードを完結できます。
1日のルーティン例
1. **朝(市場が開く前)**:ウォッチリストの銘柄チャートを確認。エントリー条件に合致しそうな銘柄があるかチェック(10〜15分)
2. **9:00(寄付き)**:条件が揃っていれば成行注文でエントリー。または既存ポジションの損切り条件に該当していないか確認
3. **夕方〜夜**:その日のチャートを振り返り、翌日のシナリオを考える(10〜15分)
このように、1日トータル25〜30分程度の作業時間で十分に回すことができます。「投資=一日中パソコンの前に座っている」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、スイングトレードならその必要はありません。
メンタル管理の重要性
トレードで最も難しいのは、実は「手法」ではなく「メンタル」だと多くのプロトレーダーが口を揃えます。
こうした感情のコントロールが、勝てるトレーダーと勝てないトレーダーの決定的な差を生みます。対策としては、**トレードルールを紙に書き出しておくこと**が有効です。エントリー条件、損切りライン、利確の目安を事前に明文化しておけば、感情に流されずにルール通りの行動を取りやすくなります。
また、**トレード日誌をつける**ことも強くおすすめします。「何を根拠にエントリーしたのか」「結果はどうだったか」「反省点は何か」を記録しておくことで、自分のトレードの傾向やクセが客観的に把握でき、改善のスピードが格段に上がります。
まとめ──プロと同じ画面でトレードを始めよう
ここまでの内容を整理しましょう。
1. **チャート設定はシンプルに**:ローソク足+移動平均線4本(5MA・20MA・60MA・100MA)だけで十分
2. **分析ツールはTradingView**:無料で使え、初心者でも直感的に操作できる。より深い検証にはチャートギャラリーも有効
3. **移動平均線でトレンドを判断**:4本の並び順でトレンド方向を確認し、押し目でエントリーを狙う
4. **週足も必ず確認**:日足で見えない大きなトレンドを把握し、エントリーの精度を上げる
5. **銘柄探しは効率的に**:スクリーニングとウォッチリストを活用し、1日25分程度のルーティンに落とし込む
6. **損切りルールを徹底する**:事前にルールを決め、感情に左右されない仕組みを作る
株式投資で継続的に利益を出すために必要なのは、「魔法のような特別な手法」ではなく、**基本に忠実なチャート分析と、ルールを守り続ける規律**です。今回ご紹介した設定は、プロが長年の経験を経てたどり着いた「削ぎ落とされたシンプルさ」であり、だからこそ初心者の方にも再現性が高いのです。
まずはTradingViewでチャートを開き、4本の移動平均線を表示するところから始めてみてください。最初は「見るだけ」で構いません。毎日チャートを眺める習慣がつけば、自然と値動きのパターンや移動平均線との関係性が見えてくるようになります。
**投資は自己責任で行うものであり、必ず利益が出る保証はありません。** しかし、正しい知識と道具を揃え、地道に練習を重ねることで、トレードは「ギャンブル」ではなく「一生使えるスキル」に変わります。ぜひ今日から、プロと同じ画面でトレードの第一歩を踏み出してみてください。
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【完全版】プロが使う「チャート設定」を全公開!この分析方法を使えば明日から同じ画面でトレードできます【株式投資/スイングトレード/初心者】














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