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「スイングトレードに興味はあるけど、何から始めればいいか分からない…」そんな悩みを抱えていませんか?
株式投資にはさまざまなスタイルがありますが、日中に仕事を持つ会社員や家事に忙しい方でも取り組みやすいのがスイングトレードです。数日〜数週間の値動きを利用して利益を狙うこの手法は、デイトレードのようにパソコンに一日中張りつく必要がなく、長期投資のように何年も資金を寝かせる必要もありません。
この記事では、スイングトレードの基本的な仕組みから、実践で使える銘柄選びの6つの手法、そしてトレードの精度を上げる3つのコツまでを、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。テクニカル分析(チャート分析)をベースとした内容ですので、チャートを読む力を身につけたい方にもぴったりの内容です。
Contents
スイングトレードとは?まず押さえたい基本の仕組み
スイングトレードとは、数日から数週間程度のスパンで株を売買し、その間の値幅(スイング=振れ幅)を利益に変える投資手法です。
投資のスタイルは大きく分けて「デイトレード(1日以内で完結)」「スイングトレード(数日〜数週間)」「中長期投資(数か月〜数年)」の3つがあります。スイングトレードはその中間に位置し、以下のような特徴を持っています。
デイトレードのように日中ずっと板(注文状況)を監視する必要がないため、平日は仕事をしているサラリーマンや、日中に自由な時間が限られている方でも十分に実践可能です。夜に翌日の戦略を立て、翌朝の寄付き(市場が開くタイミング)で成行注文を出す、というシンプルな流れで取り組むことができます。
また、スイングトレードでは企業の業績や財務状態を深く調べるよりも、チャート上の値動きのパターンやトレンドの方向性を重視します。つまり、「チャートがすべてを語る」という考え方を土台にして、売買の判断を行うスタイルです。
スイングトレードの始め方|初心者が最初にやるべき3ステップ
「スイングトレードをやってみたい」と思ったとき、いきなり資金を投じるのは危険です。まずは以下の3ステップを踏んで、準備を整えましょう。
ステップ1:証券口座を開設してチャート環境を整える
スイングトレードに取り組むには、まず証券口座が必要です。ネット証券であれば手数料も安く、スマホやPCから手軽に売買できます。口座を開設したら、次にチャートを分析するための環境を整えましょう。おすすめは**TradingView**(無料プランでも基本的な分析は可能)か、**チャートギャラリー**(過去のチャートを大量に振り返る「練習」に最適)です。
チャートには必ず移動平均線を表示させてください。設定する数値は以下の4本です。
この4本の移動平均線の並び順や傾きを見ることで、今の相場が「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばい(レンジ)」のいずれにあるかが判断できるようになります。
ステップ2:チャートの「過去検証」で目を養う
いきなりお金を使って売買する前に、過去のチャートを見て「ここで買っていたら、ここで売れたな」というシミュレーションを繰り返すことが非常に重要です。これを「過去検証(バックテスト)」と呼びます。
チャートギャラリーを使えば、過去数十年分の日本株チャートを遡って表示できるため、さまざまなパターンを短期間で大量に学ぶことができます。実際にお金をかける前に最低でも100銘柄以上の過去チャートを検証し、自分なりの「勝ちパターン」を見つけることが、その後の成績を大きく左右します。
ステップ3:少額からリアルトレードを始める
過去検証でパターンが掴めてきたら、いよいよ実際のトレードに入ります。ただし、最初は必ず少額で始めてください。最初のうちは勝ち負けの結果よりも、「自分が立てた戦略どおりに売買を実行できたかどうか」に注目することが大切です。
注文方法は**成行注文**を使います。成行注文とは、「今の市場価格で買う(売る)」というシンプルな注文方法で、確実に約定(取引成立)するメリットがあります。スイングトレードでは数日〜数週間の値幅を狙うため、数円の約定価格の差よりも、タイミングを逃さないことの方が重要です。
銘柄選びの6大手法|どうやってトレード対象を見つけるか
スイングトレードで最も悩むのが「どの銘柄を選べばいいのか」というポイントです。ここでは、テクニカル分析をベースにした銘柄選びの6つの手法・視点を紹介します。
手法①:移動平均線の並び順(パーフェクトオーダー)で探す
上から順に短期移動平均線(5日)→中期移動平均線(20日)→長期移動平均線(60日)→100日移動平均線と、すべての移動平均線が「右肩上がりで上から順番に並んでいる」状態を**パーフェクトオーダー**と呼びます。この状態は強い上昇トレンドを示しており、スイングトレードで買いエントリーする際の有力な候補になります。
手法②:移動平均線への押し目を狙う
上昇トレンド中の銘柄が一時的に下落して、中期移動平均線(20日)や長期移動平均線(60日)付近まで価格が下がってきたタイミングを「押し目」と言います。トレンドが継続している限り、移動平均線がサポート(支持線)として機能し、そこから反発して再び上昇するケースが多いのが特徴です。この押し目のタイミングを狙ってエントリーするのは、スイングトレードの王道手法のひとつです。
手法③:出来高の急増を伴うブレイクアウトを狙う
株価がしばらく横ばい(レンジ)で推移した後、出来高(取引量)を伴って高値を突き抜ける動きを「ブレイクアウト」と呼びます。出来高の急増は多くの市場参加者がその方向に動いている証拠であり、トレンド発生のサインとなります。TradingViewのスクリーニング機能を使えば、出来高が急増した銘柄を効率よくフィルタリングできます。
手法④:トレンドラインのブレイクを確認する
チャート上で安値同士を結んだ「上昇トレンドライン」や、高値同士を結んだ「下降トレンドライン」を引き、そのラインをブレイク(突破)した銘柄に注目する手法です。下降トレンドラインを上に抜けた場合はトレンド転換の可能性があり、新たな上昇の起点となることがあります。
手法⑤:ダウ理論に基づいたトレンド判定
ダウ理論とは、相場の値動きの基本原則をまとめた古典的かつ今も有効な理論です。ダウ理論では、「高値と安値がともに切り上がっていれば上昇トレンド」「高値と安値がともに切り下がっていれば下降トレンド」と定義します。この判定基準に従って、上昇トレンドが明確な銘柄だけに絞ってトレードすることで、勝率を高めることができます。
手法⑥:戻り高値・戻り安値に注目する
「戻り高値」とは、下降トレンド中に一時的に反発した際のピーク(高値)のことです。この戻り高値を株価が上に突き抜けると、下降トレンドが崩れてトレンド転換するシグナルになります。逆に「戻り安値」は上昇トレンド中に一時的に下がった底のことで、これを下に割ると上昇トレンドの終了を示唆します。これらのポイントをチャート上で意識するだけで、エントリーや損切りの精度がぐっと上がります。
スイングトレードで勝つための3つのコツ
銘柄の選び方が分かっても、実際のトレードで利益を残すためにはいくつかの重要なコツがあります。ここでは、特に初心者が意識すべき3つのコツを解説します。
コツ①:損切りルールを事前に決めておく
スイングトレードに限らず、すべての投資に共通する最重要ルールが「損切り(ロスカット)」です。エントリーする前に「ここまで下がったら損失を確定させて撤退する」というラインを必ず決めておきましょう。
たとえば、中期移動平均線(20日)を目安にエントリーした場合、長期移動平均線(60日)を明確に下回ったら損切りする、というルールが考えられます。重要なのは、損切りラインを決めたら絶対に動かさないことです。「もう少し待てば戻るかも…」という感情に流されてしまうと、小さな損失が取り返しのつかない大きな損失に膨らんでしまいます。
投資で長期的に生き残れるかどうかは、利益を出す技術よりも「損失をいかにコントロールするか」にかかっています。
コツ②:トレンドに逆らわない
2つ目のコツは、「相場の流れ(トレンド)に逆らわない」ことです。上昇トレンド中は買いで入り、下降トレンド中は無理に買い向かわない(もしくは空売りを検討する)。これは単純に聞こえますが、実際にはなかなか徹底できない人が多いのです。
「ここまで下がったから、そろそろ反発するだろう」という逆張りの誘惑は非常に強力ですが、初心者のうちはトレンドフォロー(順張り)に徹することを強くおすすめします。先ほど紹介したパーフェクトオーダーやダウ理論を活用して、トレンドが明確に上向いている銘柄だけを選んで買うというルールを守るだけでも、成績は大きく変わるはずです。
コツ③:リスクリワード比を意識する
3つ目のコツは「リスクリワード比」を意識することです。リスクリワード比とは、1回のトレードで取るリスク(損切りまでの幅)に対して、どれだけのリターン(利益確定までの幅)を狙うかの比率です。
たとえば、損切り幅が50円なら、利益確定の目標は最低でも100円以上(リスクリワード比 1:2以上)に設定するのが理想です。この比率を守っていれば、仮に勝率が50%(2回に1回しか勝てない)でもトータルでは利益が残る計算になります。
「3割負けても資産を増やせる」のは、このリスクリワード比を正しく設計しているからこそです。1回1回の勝ち負けに一喜一憂するのではなく、10回、20回とトレードを重ねたときにトータルでプラスになっているかどうかが重要です。
初心者が陥りやすい失敗と対策
スイングトレードを始めたばかりの方がやりがちな失敗パターンもいくつか紹介しておきます。事前に知っておくことで、同じ轍を踏まずに済むかもしれません。
失敗①:銘柄を感覚で選んでしまう
SNSで話題になっている銘柄、ニュースで取り上げられた銘柄をチャートも見ずに買ってしまうのは非常に危険です。話題になっている時点ですでに株価が大きく上昇しているケースが多く、そこから買うと「高値掴み」になりやすいのです。必ず自分の目でチャートを確認し、移動平均線の並び順やトレンドの方向を確認してからエントリーしましょう。
失敗②:複数銘柄に手を出しすぎる
「あれもこれも」と一度に多くの銘柄を持つと、管理が追いつかなくなります。初心者のうちは同時に保有するのは2〜3銘柄に絞り、一つひとつのトレードの質を高めることに集中しましょう。
失敗③:損切りできずに塩漬けにしてしまう
買った株が下がったとき、「いつか戻るだろう」と放置してしまうのが「塩漬け」です。塩漬け銘柄を抱えている間は、その資金を使って新たなチャンスに乗ることができません。損切りは「負け」ではなく、「次のトレードのために資金を解放する前向きな行動」と捉えることが大切です。
失敗④:ふるい落としに引っかかる
上昇トレンド中に一時的に急落する動きを「ふるい落とし」と呼びます。これは大口投資家が個人投資家を振り落とすために意図的に作り出す動きとも言われています。ふるい落としに引っかからないためにも、損切りラインは直近の安値やキーとなる移動平均線を基準に、少し余裕を持たせて設定しておくことが有効です。
まとめ:スイングトレードは「正しい手順」と「継続」がカギ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
1. **スイングトレードとは**:数日〜数週間の値動きを利用して利益を狙うトレードスタイル。日中仕事がある人でも取り組める
2. **始め方の3ステップ**:証券口座の開設とチャート環境の整備 → 過去検証で目を養う → 少額でリアルトレードを開始
3. **銘柄選びの6大手法**:パーフェクトオーダー、移動平均線への押し目、出来高を伴うブレイクアウト、トレンドラインブレイク、ダウ理論によるトレンド判定、戻り高値・戻り安値
4. **勝つための3つのコツ**:損切りルールの徹底、トレンドに逆らわない、リスクリワード比の設計
5. **移動平均線の設定**:5日(短期)・20日(中期)・60日(長期)・100日の4本を基本とする
6. **チャート分析ツール**:TradingViewまたはチャートギャラリーの活用がおすすめ
スイングトレードは決して「楽して稼げる魔法」ではありません。しかし、正しい知識を身につけ、過去検証と実践を繰り返すことで、一生使える投資スキルとして着実に自分のものにしていくことが可能です。
最初は小さく始めて、少しずつ経験を積んでいきましょう。焦る必要はありません。相場は明日もあさっても、ずっと開いています。大切なのは、退場せずに市場に居続けること。そのために、リスク管理を最優先にしながら、コツコツとスキルを磨いていきましょう。
※投資には元本割れを含むリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任にて行ってください。必要に応じて専門家にご相談されることをおすすめします。
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スイングトレードの始め方と3つのコツを紹介します。銘柄選びの6大手法や選定方法まで解説!【初心者向け/株式投資/40代50代】














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